ニコチン入りリキッドとは ?
1,【ニコチンリキッドとは】
ニコチンリキッドとは、VAPE(ベイプ)のニコチン入りリキッドのことを指します。リキッドは電子タバコVAPEを吸うために必要な液体のことを指します。この液体を気化して、味のついた水蒸気を楽しむことができます。これにニコチンが添加されたものがニコチンリキッドとなります。
2,【ニコチンリキッドの成分 - PG/VGとは】
ニコチンリキッドの成分は、食物に使用される添加物(植物性グリセリン、プロピレングリコール、香料) で作られており、それらは普段私たちが見かけるみたらし団子やイカの燻製、おにぎりやシュウマイなどによく使われています。ですので基本的に体内に取り入れて害になる成分ではありません。(あくまで添加物ですので、もちろん大量にそれだけを摂取すると体に悪いですし、ニコチンリキッドを直接舐めたり、飲んだりしてはいけません。)従来の紙巻タバコと比較すると非常に安全性が高いとイギリス保健省やアメリカFDA(食品医薬局)が声明を出しています。タバコの葉を一切使用しませんのでタールをはじめとする有害物質は0です。最近流行している加熱式タバコ(タバコの葉を電気で熱して吸うタイプのもの)は、結局タバコの葉を使用していますので、人体に悪影響を与えることは紙巻タバコと変わらないのです。
- PGの特徴
PG(プロピレングリコール)は石油から化学的に合成されるアルコールの1種で、無色透明・無味無臭です。水に完全に溶ける性質や防腐効果、殺菌効果があるため、防腐剤として食品に添加されることもよくあります。また、保湿効果もあるため、化粧品にも配合される物質です。また、PG(プロピレングリコール)はVG(植物性グリセリン)と比較すると、さらっとした質感であり、扱いやすいことも特徴といえます。VAPE用リキッドにおいては、PG(プロピレングリコール)が多いほどスロートキック(喉ごし)が出やすくなりますが、発生する蒸気は少なめです。
PG(プロピレングリコール)の安全性については、人体への安全性が確認されているとする説もある一方で、皮膚への刺激性が存在するという説もあるのです。また、過剰摂取すると赤血球の減少や肝臓・腎臓障害の原因となりかねないことが動物実験で明らかにされています。日常生活で触れる製品によく使用される物質であるため、過剰摂取になりやすい点に注意が必要ともいわれているのです。また、プロピレングリコール(PG)は猫に悪影響があることが認められており、ペットフード安全法でキャットフードへの使用が禁じられています。そのため、猫やその他のペットが生活する場所ではVAPEの使用を控えたほうが安心だともいわれている点に注意が必要です。
- VGの特徴
VG(植物性グリセリン)は、ヤシの実やパームの植物油といった生物に含まれる中性脂肪をグリセリンと脂肪酸に加水分解して得られる物質で、アルコールの1種です。PG(プロピレングリコール)と比較すると低コストで得られる反面、不純物を多く含むため、純度の高いグリセリンを得たい場合は精製が必要となります。VAPE用リキッドにVG(植物性グリセリン)を多く使用すると蒸気の量が増えるのが特徴です。
グリセリンは食品添加物として利用される他、利尿薬や目薬、脳圧降下薬など、医療用製品にも用いられており、大量に摂取しなければ人体に害はないとする説が主流です。ラットを使った経口投与の実験では、半数致死量が体重1kgあたりで2万7200mgという結果が出ました。ラットと人間をまったく同じに考えることはできませんが、仮に体重が60kgの人間に当てはめれば、1632gを一度に飲んでも死に至る人数は半数ということになります。
グリセリンを沸点まで加熱すると、劇薬に指定された毒性物質であるアクロレインが発生しますが、電子タバコにおいてはアクロレインの生成が今のところ認められていません。しかし、電子タバコの歴史はまだ浅いため、アクロレインが発生しない理由はまだ解明されておらず、今後の研究が待たれています。とはいえ、現在のところでは、PG(プロピレングリコール)よりもVG(植物性グリセリン)のほうが安全性は高いと考えられているのです。健康への影響が心配な人は「VG MAX」などVG(植物性グリセリン)を主に使用した製品や、PG(プロピレングリコール)をまったく使用していない「VG100%」を選ぶと良いでしょう。
3,【ニコチンが入ることでの安全性への影響】
VAPEの主成分に関しては、過剰に摂取しない限り、人体に悪影響を及ぼす可能性は少ないと考えられていることはわかりました。それでは、ニコチンを含んでいるリキッドの場合はどうなのでしょうか。
VAPEが登場してからの歴史はまだ浅く、研究サンプルも十分な数はありません。そのため、ニコチンリキッドを含めたVAPEリキッド全般に関する安全性が議論されているところです。医学界でも、VAPEは健康への害をもたらすという説を唱える人もいれば、VAPEを使用しても健康に悪影響はないという説を提唱する人もいるのが現状となっています。
そこへイギリス保険省が、ニコチンリキッドは一般的な紙巻きタバコとの比較において、健康への悪影響を及ぼす成分が95%も少ないとする研究結果を発表しました。その内容によると、紙巻きタバコ由来の病気を引き起こす化学物質の多くがVAPEには含まれていないとされています。紙巻きタバコの有害物質といえば、発がん性物質を含むタールです。そして、VAPEのニコチンリキッドにはタールが含まれていないため、紙巻きタバコよりは健康への影響が少ないとされています。
この研究に従事したのはケビン・フェントン教授ですが、彼は『全く喫煙をしなかった場合との比較ではリスクが無いわけではないが、たばこの喫煙と比較すると有害性は低い』と言っているのです。さらに、『たばこを止めたいと思っている人が、たばこより害が少ないVAPEに置き換えることで禁煙を手助けできる有効なツールにもなり得る』と指摘しています。

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